カテゴリー: 雑記

見し夢を違え侘びぬる夏の夜

こんな形でしか夢枕に立ってくれない

ごくたまに…一年に一回くらい…もっと言うと毎年六月になる度こういう仄暗いのを描きたくなる衝動に駆られます
考えるだけの分には毎日と言って良いほど常に考えてるんですが

あの局面ですまぬって言葉が出たあたり見捨てた罪悪感はずっと付いて回ってそうだなと思うんですよ(ただの願望なのでは…)
無二の親友であり縁戚・組下でもあるという義理的にも軍事的にもいの一番に頼られる自身の立場を理解しながらも切り捨てざるを得なかった心痛もだけど、かつて志を共にして長年手を携えていた友人がもしかするとずっと主君への叛意を内に秘めていたのかもしれないという可能性を抱えたままあの後十年二十年と生き続けることを考えると胃が痛くなります
せめて光秀の叛意の芽生えが変のごく直前であったことを藤孝も知ることができれば少しは気が楽になるんじゃないかとか考えるんですが…秀吉や官兵衛伝てに利三さんの言葉を聞かされてたりしないかな…
あほ組まわりを抜きにしても官兵衛伝や政宗さまであの後の藤孝や忠興が見たいです

しかし藤孝の墓所に桔梗が咲くのめちゃくちゃエモーショナルですよね…しかも桔梗の開花時期は六月っていう…何の因果だ

喧嘩しようがしまいが仲良し

この二人喧嘩することあるのかな(五七五)といった事は割と頻繁に考えます(画像はツッコミ不在を防ぐために駆り出された細川家嫡男)
現状公式ではいつも仲良しだし藤孝が温厚篤実なうえ光秀よりずっと大人というか器大きいというかなのでそもそもが喧嘩まで発展しなさそうじゃない…?とか何とか想像しつつも長年の友達なんだから言い合いの一つや二つくらい日常的にしてるだろという夢想
頭良い人同士がしょうもない事ですったもんだしてるのを見たい

そういえば放浪記2話で改めて光秀>藤孝の少なくとも六歳以上の年齢差が確定したんですよね…
(光秀が十代後半の時に帰蝶様まだ幼い・帰蝶様と信長様は一歳差・信長様と藤孝は同い年)
年上なのに敬語の光秀と年下なのに常語の藤孝っていうあべこべ感面白おかしくてかわいくて大好き…
あと外見もとても光秀が年上には見えない…精神も…(ボロクソ)

水と油

オッサン二人の剣呑な雰囲気の犬猿っぷりにとことん夢を見たいオタク
藤孝側はめちゃくちゃ憎み倒してて顔合わせる度に突っかかってるのに久秀は歯牙にもかけてないっていう温度差が好きです
(でも藤孝は作中で久通くん以外に久秀を苛立たせて額に怒筋浮かばせた唯一の人間なんですよ……)(ここテストに出る)

平生割と穏やかそうな気性に見える藤孝が「殺したいほど」と言うまでに久秀への憎しみ(と義輝様への追慕の情)を抱いてた事が明言されたのも大概だったんですがその憎悪がこの作中時間数年で和らいでいた事にも更にびっくりさせられました
いやもう彼の中では何があっても義輝様の死は一生割り切れないし久秀の事は一生許さないしあの世に行ってからでもしばき倒してそうって勝手なイメージがあったので…

それ(犬猿)はそれとしてトムジェリ的角突き合いも見たいオタク
共に織田家で過ごすうちに~って言ってたくらいだしこういう他愛無いやりとりもあったのかなぁと…

尺と構成の都合があるので仕方無いと理屈で分かってはいてもアニメの藤孝久秀義輝様関連の因縁エピソードばっさりカットはかなり残念でしたね…(未だに引きずっている)
「教養馬鹿の藤孝か」を井上和彦氏のお声で聴きたかった
アニメは藤孝の出番や台詞がだいぶ削られてて悲しい…ので贅沢かつ推し贔屓な話ではあるけど四期は見せ場がたくさん観られることを願っています
特に二期三期で物足りなかった激しいツッコミ台詞

放浪記感想

旧主従ありがとう許嫁夫婦ありがとう……の感情で胸の中が埋め尽くされた

あの謀反ギライの光秀が道三の所業にはどう自分の中で折り合い付けて師事してたんだろうという部分は長い間の疑問だったわけですが「偉大で尊敬できる御方だから」というドシンプルな理由で突破してきておまえ…かわいいな…となりました
道三も道三で光秀に懸ける期待が想像以上に大きくて嬉しい…秘蔵っ子…未来の天下一ツッコミ師なのに天然ボケからのあざとい照れ方晒すツッコミデコくんかわいい

まさか小見の方を見られるとは思ってなかった…帰蝶様から天真爛漫さと未来人成分(?)を抜いてほわほわで割った感…性格的にはかなりまともに見えるけどこの母にしてあの娘ありな一面とか今後見られたりするんでしょうか
帰蝶様のうねうねマムシ髪は特にマムシの道三は関係無く母上由来だったんですね!?ますます道三本人のマムシ感が薄れていく…そりゃ特徴付けでマムシ(ヘビだけど)も首に巻きたくなる
推しのかわいいとキモイの寒暖差が激しすぎて風邪ひきそう

数々の重野戦国夫婦の例に漏れず明智夫婦にも政略結婚の意図とは別に当人たちの間に祝言前から恋心があって嬉しくなりました(特に光秀から煕子さんへの) 督姫?が…がんばれ
というかおまえ若さのせいもあるとは思えど帰蝶様以外の女性の体に興味あったのか…
煕子さん輿入れの時はまだ起伏に乏しい少女の体してるとばかり思っていたので既に出るとこ出てたようで少しばかりショックでした お前の好みは聞いてない

以下忍法最近ろくすっぽ絵が描けてないので過去絵で茶濁しの術です

帰蝶様に振り回されるマム郎が見たすぎる委員会に所属しています

新連載明智光秀放浪記(字余り)

いつにも増して唐突かつ衝撃の告知で深夜に心の臓が破裂しそうな思いになりましたいやマジでマジか…ワシの頬をつねってくれ…
短期連載で構わないから光秀放浪記の拡大版というかリメイクというか補完というかを読みたい~といったことを前からずっとずっと考えていたので夢がそっくりそのまま叶う形になってしまって動揺と手の震えが止まりません
さっそく本編読んだけど言葉と感情がうまく纏まらないので所感はまた後日にしたいんですがそうこうしてるうちに次の回が来そうな…毎週月曜更新ってなんなんだ死ぬのか私は(重野先生本当にお疲れ様です…)
大好きな溝尾庄兵衛さんの描写も多くなりそうで三宅弥平次くんの掘り下げもありそうで嬉しいです
タイトルロゴがシンプルかつコンパクトに纏まっていてとてもかわいい…忍び本編と同じく日本語タイトル+英字の組み合わせかっこいい…今から単行本の装丁が楽しみになる

あほ組推しとしてはカラー扉&告知絵に藤孝の姿があるのがもう嬉しくて嬉しくてたまりませんね…
願ってやまなかった二人の出会いがついに見られるかもという喜びはもちろんだけど家族・家臣・主君という光秀が何より大事にしている人たちに藤孝が並んでいる事実に打ちのめされてなんかもう…親友なんだなあと…(語彙力を失う)
挫折編でも感じたけど重野先生の中で藤孝も光秀にとって大切な人の内ひとりとされているのがただただ嬉しい
この記事だけで何回嬉しいって言ってるんだ 仕方無いだろ嬉しいんだから!!

幼い頃の煕子さん…と女心分からないなりにがんばるデコの人
少し前に描いたものなので少年期光秀の髪型が総髪じゃないし煕子さんのおデコのくせっ毛の向きが新連載に準じてないです
(キャラの見た目や解釈の面でたまに起こっちゃうんですが、自分が先行して描いたものが後々公式と矛盾してしまってもあまりに致命的で無ければライブ感の産物と割り切ってあえて修正しないようにしてます)
光秀に会えるの心待ちにしてたの可愛い…ここだけ空気が少女漫画をしている…

放浪生活中に身重の煕子さんをおぶって歩いたという逸話があるのでそれ関連のネタ 山も落ちも無い
輿入れの時のいざこざが元で光秀に対して内心負い目と遠慮のあった煕子さんが夫婦として頼り頼られを自然体で出来るようになった…というのを描きたかった筈なんですが技量不足で全く伝わりませんね