カテゴリー: 雑記

20230828

忍び最新話がよかったので言いたいことができてちょっと戻ってきました
話題が思いの外多くなったので小見出しで分けて話します

■今後の方針について
前までのような熱量で絵を描いたり語ったりはたぶんもうできないな…とこの数ヶ月で悟ってしまったので今後の更新はほぼ無くなると思ってもらえればと
(精々ラフな一枚絵が、それもどれだけ多かろうと年に数枚だけぽろぽろ出てくるとかそんなんになる気がします)
サイトそのものは金銭的な事情にぶち当たるか権利者サイドに怒られるかしない限りはとりあえず消すことは無いかと思います
時間とお金をそれなりに掛けてたものだし備忘録も兼ねてたしで更地にするのはやはり惜しいという気持ちも勿論あるのですが、
自分の絵や感想・解釈を好いてくださる方、公式に対して自分と同じような違和感や不安不満を抱いている方がいると知ってしまった以上、痕跡すら残さず消えるのはたぶん後味が悪いなと感じる気持ちが芽生えてしまったので
自分自身いろんな場所で何度も味わった経験があるけれど、もし逆の立場だったら…を考えるとサイトそのものの削除は思い留まる形に収まった次第です
身勝手かつ自惚れも甚だしい話ですが

ツイッター(現X)のアカウントは忍びの連載が終わったら消すつもりです たぶんもう使わないので

■コメントへの返信
こんな記事の中でお返事をするのは申し訳無いので別記事を用意しました。
コメントくださっていた方はこちらからどうぞ
重ねてになりますがご返信が非常に遅れてすみません…。

■忍び最新話
信長の描写は本当に本当に良かった 答えが視えた刹那意識より先のところで漏れ出たような、千鳥へ命じるでなく自分自身に確かめかけるような「…光秀」がめちゃくちゃ好き
秀吉の千鳥使いの荒さって信長の目に留まるほどのものなんだな…
信長の処断とそのせいでより深まる光秀とのすれ違い、あと単純に展開が全くの想定外だったのでこうきたかぁとゾクワクする反面、それを受けた千鳥の悲しみがどうにも上滑りして白々しく見える 以前に松永惜しさに自ら信長の家臣辞めようとしてたよね君
あそこが公式に対して全面的な信頼を置けなくなったターニングポイントだったんですよね思い返せば たとえ一時の気の迷いだろうとあえての行動であろうと駄目でしょ…千鳥が何よりも常に優先するものが信長じゃなくなった瞬間が存在するのは…
元から千鳥と松永の離別をああする構想があったのかそれとも一部の層への突発的なファンサービスのつもりだったのか両方なのか知らんがどちらにせよどうしようも無く信用に欠ける
千鳥の命を何度も救って軍師としての頭脳を駆使した忍び使いとして息の合った連携を見せて数多の戦を共に駆けた半兵衛との別れはあんなにもあっさりしたものだったのにな 死を遂げた次号に何事も無かったように新展開に進んだ時の「1号読み飛ばした?」って感覚二度と忘れない
遠藤直経がその命を使って授けた教えが何一つ響いてなさそうな千鳥の信貴山でのあの行動を、というよりも千鳥にあんなことをさせた公式を何年経っても許せそうにない キャラクターとしての死だあれは

■終わりに
以下愚痴の総括の垂れ流しなので読まなくて問題無いです

すぐ上の本誌感想を見れば一目瞭然のとおり
もう何を読んでも粗が見えたり無意識で「良い所探し」をするような読み方になってたりと基本が否定寄りの立場になってしまったのでかつてのような熱をもって作品を丸ごと愛することはできなくなってしまったけど
長年掛けて際限無く膨らんでしまったキャラクターへの愛情や今もなお輝く過去の秀逸な描写を思えばこそ怒りとかよりも悔しいとか悲しいとか何でこんなことにって気持ちが先に立つ
だって過去の単行本を読み返すと明らかに近年とはキャラクターへの当たりの強さが違うんだから

持ち上げたいキャラは「いい人だー!!」「◯◯だけどいいヤツ…」などと雑に周りのキャラに褒めそやさせて
逆に貶めたいキャラは外見も内面も愚かしく描き周囲やナレーションから罵詈雑言を吐かせ”そう”扱われても仕方無いかのような人物像を強調して
まるでこちらの思考を登場人物たちの台詞越しに作者から誘導されているような気分になる
悪し様に描かれる勢力を見せられるにつけ乱世に正義も悪も無いとは何だったのだろうとなる

これで最後になるかもしれないのでぶっちゃけておくけど
自分が忍びの光秀を最初に好きになった沢山ある理由の内のひとつって世間に流布された愛妻家としての逸話に偏った人物像には全く頼らずして魅力を形成確立していたからなんですよね
それでも奥さんが出てきて彼にとってとても大切な人だったと描かれたところまでは(帰蝶様帰蝶様言ってて元々は妻の存在が影も形も無かった描かれ方から多少なりご都合な方向転換を感じたとはいえ)別に良い 彼が守りたかったものの一つとして描かれるぶんには何の齟齬も無かったから
でもキャラの根幹であり何があっても絶対に公式側でブレることは無いと信じて疑わないでいた「真面目」「自分よりも家臣を優先」という彼の個性であり人間的長所を男女のイチャイチャのために後から時間差でぶち壊された苦しみと憤りと虚無感が分かるか
このまま旅人になるのもいいだのうきうき夫婦旅だの馬鹿じゃねえの 周りにうんざりされるくらいには生真面目で規律を重んじるやつが自城の塀に相合い傘の落書きするんだ ふーん
顔がいいだの心底どうでもいい部分をその代わりと言わんばかりに雑にアゲられても知ったこっちゃないんだよこっちは
あの夫婦の必要以上にベタベタせず下品さなど感じようもない清らかで穏やかで暖かい雰囲気が好きだったのに 待望だったはずのスピンオフではやれ乳と尻が大きいだの部下の前で肉体関係を仄めかすだの 心底気持ち悪くて仕方無かったしあれで喜べる気が知れなかったしそういう層が読者の大部分を占めてそうな空気に吐き気がした

キャラクターの個性信念品性人間関係を蔑ろにしてまで恋だ愛だ肉欲だをそんなに描きたかったのならば段階的にそういう作品にしていくつもりだと初めから喧伝してくれていればこちらは公式側の「想定」からズレた滑稽も甚だしい要らない期待をしなくて済んだのにという恨み節ばかりが募り続けた
身分も性別も序列も関係ない友情や忠義の絆に惹かれてはそれらを「優先順位」によって明にも暗にも捻じ伏せられて お前の好きなものはせいぜい二番手以下に過ぎないと突きつけられてるようで ただ原作にあるものを好いているだけのはずなのに公式に背いて悪い事をしているような気持ちになっていった
反響が大きいキャラや組み合わせをあからさまに優遇して そうでないものはたとえ夫婦であろうと四人組集団の中の二人であろうと扱いが杜撰になる分かりやすさに失笑した
描きたいものを心のままに描いている結果が今の惨状なのか善意のファンサービスのつもりで媚びの姿勢を見せているのかその両方なのかを知るすべなんぞ無いが どちらにせよ昔の筆致が大好きだった側からすれば日毎に失望しか生まれてこなくなった
光秀と藤孝どちらかが女性だったなら二人の決別も茶化さず丁寧に扱ってもらえたのかななんて届くわけもない皮肉が浮かんでは自嘲した

作品の長い長い歴史からすれば自分がのめり込んでいた約7年の時間なんて些末なものかもしれないけど それでも自分にとってはこれ以上好きになる作品なんてこの先ありはしないと思えるほど鮮烈で濃密な時間だった
お話も絵も大好きで誇張抜きに人生を沢山の面で変えられるほど入れ込んで寝る間も惜しんで考えて語らって尊敬していて本当に大好きだったのにこんな醜い感情と言葉をぶつけるようになんてなりたくなかった
これだけ呪いを吐いておきながら自分の見たいものが見られた時だけ喜ぶのは虫が良いという気分になってとうとう光秀と藤孝に関して長々と語る気力も萎んでしまった
飽きや嫌気を言い訳にして簡単に放り捨てられるような作品だったらこんなにもウダウダと長いこと苦しまなかった
受け入れられない自分がおかしいのだと考えて苦手な部分もどうにか好きでいようと努力した期間もあったけどもう何もかもが我慢の限界だった

勝手に期待して勝手に冷めたこちらが悪かったんですかね

とりあえず徳川家康公へのリスペクトを誠心誠意注いで描いていると胸を張って言えるのかと 訊けるもんなら問うてみたい

にゃんにゃんにゃんの日など無い

うっかり統一記を通しで読んだ(よくやる)がために色々描きたくなってしまったウィーク
3巻完結という長すぎず短すぎないコンパクトさ・心なしかギャグが他に増してキレッキレ・王道少年漫画的なさわやかさ…と実は源流かつ殿堂入りの忍び以外だとぶっちぎり一番作風が好きな作品です次点で雑兵めし 背表紙の人選いいよね…いい…
信長の青春物語であり信長を取り巻く大人たちの物語でもあるなと思います そんな感じの絵も描きたい

織田信行
眉間のシワを髪で隠してもちゃんと険しい顔に見せられるかという課題を課してたんですがうまくいったのでよかった
前に浅井井規を描いた時にも言ったけどこうも他者への呪いを吐きながら息絶えるキャラはシリーズ全体でも珍しくて強烈ですよね まるで地獄の業火に灼かれて哄笑しているかのような最期の姿はその所業を魔王と呼ばれながらもただの人で在り続けた兄との対比なのか

帰蝶とえい 百合アニメの版権絵のような絵面(テーマ)
幼少期帰蝶は顔立ち始め全体的な印象ほとんど変わらないのに前髪の長さ・髪留めの大きさ・まつ毛の有無と小さな違いで明確に幼さが出てるのが凄い…

宇喜多最新話読んだんですがああうん…って感じで色々と噴出したので以下畳みと隠し

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20230205

年明けからだいぶ経ってしまいましたが明けましての初更新ですー今年もよろしくお願いします これは昨年の描き納めのあほ組
ツイッターがなんか色々ときな臭い事になってますが自分のようなぼっち雑記運用であれば突然アカウントロックされるとかにならない限り特には影響無さそうなのでとりあえず一安心…仮にそうなったとて以前のようにここに引きこもればいいだけなのでまあ気楽なもんです

家康と瀬名
本編に重野先生のツイッターらくがきも含めると瀬名は武器のバリエーションが豊富で良いですね(武家の奥方に対してするコメントではない)
家康大河にかこつけて引っ張ってきた過去絵を手直ししたものなんですが肝心のドラマは…毎週約1時間×1年という長い時間をかけて付き合ったものが最終的に自分に合わない作風と展開(オブラートに包んだ表現)で完結すると時間と精神両面での徒労感と虚無感が半端ではないと某麒麟で学んだので今年もこれからも戦国モノだからといって無条件にリアルタイムで観るような事は無いと思います
自分はただ重野先生の戦国漫画とそのキャラクターたちが好きなだけで歴史そのものをそこまで熱心に好きなわけじゃないんだな…を事ある毎に実感している

直家とお福 波乱に満ち満ちた人生の中でも穏やかな時間を送れた日々があってほしい…の一端
乱ツイ最新号まで読んでると官兵衛伝での二人は前妻前夫との関わりの中で手から零れ落ちてしまったものをようやく互いに得ることができたんだなと感じます
それにしてもお福のキャラデザは未亡人みが半端じゃないですね…いや実際未亡人ですけど…

15歳くらいのあほ組 この人また年齢操作してる…仕方無いだろ可愛いんだから!!
芸事は二の次三の次な武闘派少年藤孝、「歌で敵将を討ち取れるものなら学ぶ甲斐があるというものですな!!」みたいなイキり方を義輝の前でしててほしいし後年それを弄られててほしい(幻覚)
真面目で幼い頃から教養方面にも熱心だった光秀とは絶対馬合わないだろうなーと…

3コマ目の図を描きたいがために描いたあほ組まんが
上2枚で笑ってない絵が意図せずして続いてしまってたのでやっと真っ当に仲良さそうな二人を描けました いやデコピンも仲の良さの表れですけど!
藤孝は朝倉家での経験から光秀が余人に過小評価されると我慢ならなくなる体になっててほしい…
何かにつけて親友宅に呑みにくる歌人氏、光秀が滋賀郡貰った大出世直後なんて絶対祝い酒を名目に屋敷に通い詰めてそうという偏見があります

元ネタのうさ耳兜的な意味で卯年一発目は弥平次にしようとか考えてたんですがものの見事に別のものばかり描いてひと月終えてしまいました
彼絡みでもずっと描けずに寝かせっぱなしにしているネタがあるので近いうちに描きたい…

追記でいただいていたコメントへのお返事です

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20221231

年越し直前ですが本年も閲覧・コメント等たくさんありがとうございました、いつもいつも月並みな言葉でしか表せませんが励みになってます
今年は自分にしてはけっこう絵を描けたので満足度高め
ただ一枚絵全振りにしたぶん漫画をろくに描けなかったのでそこは不完全燃焼感が…ネタ自体は溜め込んでるので来年からぼちぼち出力していきたい
あと色んなキャラ描きてえという目的あっての事とはいえ本当にあほ組を描いてなかったので目標と欲望の両立もがんばりたいですね
以下最近描いたものたちを時系列順にずらずら

うちに帰るまでが戦ですな絵
誰視点なのか謎すぎるけどまあ…夢絵ってことで…(夢の意味分かってる?)
数年前描いた絵に加筆修正したものなんですが実は堀秀政が立ってる部分には元々松永久秀がいました
明るい中にもほんの少し不穏さ不安定さを加えたい意図が当時あったんだけど時を経ていや別にそんなん必要なくない?って思うようになったのと、公式のカラー扉でよくこの面々とセットでメインキャラ扱いされてる秀政はここに加えるべきだろうという気持ちが芽生えたので…久秀が不穏の象徴みたいな言い草やめろや!いやそうだろ

ツッコミ師弟こと光秀秀政コンビ
わけわからんツッコミの特訓に真剣に取り組んでるあたり光秀と同類のド生真面目ゆえな天然ちょろかわいさを感じる
絵とは関係ないけど登場初期は青基調の装束だったのが紫基調に変わったところに光秀の弟子みを勝手に感じてます
ツッコミ絡みで懐いてる(なお特に交友関係に発展したわけではない)(……)他にも官兵衛伝で信長との間の軋轢や心境に想いを馳せたりそれに涙してくれたりと謀反人になった後の光秀にも親身になってくれた数少ない人物なので個人的に好感度の高いキャラです

喜多と景綱(過去)
過去回想の幼少期景綱ほんと頭がどうにかなるくらいかわいくてたまらない
思えばこれが初めて描いた政宗さまのファンアートな気がします 数年間忍び絵描いててこの体たらく…
喜多絡みは他にも描きたい場面があるのでまたいつか描いてみたいです

天王寺の戦いの時の光秀
体中に刀傷付けられてたり返り血浴びてたりと確実に柵越えて向かってきた敵兵と一戦交えてたんだろうなと窺えて最高…
光秀の武術:8に過度な夢を見ているので有事の際に床尾で敵兵のドタマぶん殴るくらいはやってほしいな…するだろ…みたいな事を常に考えているんですがその具現化です
遠距離武器がメインウェポンなのに大戦では何かと前線で戦わされがちなデコの人萌え

光さんちんまいかわいいピクチャー
公式で官兵衛と並んだ時の絵面があまりにも犯罪すぎる
重野先生の描かれる戦国女性陣は基本的にまつ毛の有無で妙齢か否かを描き分けられてますが光さんにはそれがずっと無いあたり背丈の低さだけじゃなく顔立ちも童顔なのが察せられて…すごく好みド直球でめっちゃ好きっす(言葉を選んだ)

本誌のすけちど
分断されたって事は…合流フラグなんだろ…?(?)(??)と半ば祈るような気持ちで描いた一枚
開けた山間の岩場・鬱蒼とした森の中という対比が皮肉にも絵的に映える
いくら見違えるほど強くなったからってあんな状況下で一人ぼっちになったら心細かろうにそれでも抜け道探しながらしれっと破壊工作もこなしてた助蔵が強かすぎて逞しすぎてもう大好きです 頼む生きろ二人揃って

どこでも帰蝶様 言わずもがな7巻47ページのオマージュ

追記でいただいていたコメントの返信です

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20221027

明智細川以外強化習慣を志したところほぼ週1ペースで継続して絵を描けているので良い事尽くめだなと思いました(感想文)

血戯えの狂将
作中人物の大多数が自身の駆け抜けた生に満足して笑って逝くかあるいは不甲斐無さを悔いて自責を抱えたまま逝くかという中ただひたすらに利己を貫き他人を呪い狂った笑いを上げながら果てた井規や織田信行の異質さはずっと脳裏にこびり付き続けている
屈折した心根がそのまま表れてるようなぐねぐね曲がった髪のデザインが好きです 描くのがやけに気持ち良かったんだけどあっこれアニメ千鳥描いてた経験由来だな…と途中気付いてちょっと楽しくなってました あと傷を目立たせたかったのであえて眉間のシワより上に色を置いてたりする
この人も見た目のビフォーアフターが足し算引き算どちらでデザインされたか気になる人の一人ですね

尾張時代の森可成 と信長
過去編の絵なので画面が4:3という安直な発想
統一記12話で信長を再訪した時の評判悪いみてーだなって冷やかしじみた第一声から、可成の中で長槍戦法の一件のみではまだうつけの若殿に対する印象が好転するのにもう一押しが足りなかったんじゃないかと感じてそのあたりに彼の槍使いとしての矜持と意地を見ています 認められなくは無いけどまだやや不服を隠し切れてないという表情を描きたかった
「驚いて油断しただけ」って台詞、負け惜しみではあるけど一度真っ向から当たって実力を誇示した側からすればそりゃすんなりとは認められないよなと

手前の信長せっかく描いたのにガッツリぼかしたので加工無しのも
ボコられた後もしばらくは指導役として付き合ってた的なシチュエーションのつもりです やさしい

光秀これくしょん
いつもの姿は一番よく見る濃紫で、謀反時と少年期は公式のカラーがはっきりしてるからそれ、朝倉仕官期は他とダブらずかつアニメや放浪記表紙絵っぽいの…と色を決めていったら年代が進むにつれ濁っていくような移り変わりになってしまって笑った
そういや以前公式で闇堕ちって呼ばれてましたね本能寺光秀…
目閉じバージョン見たり描いたりするにつけデコと目という光秀二大特徴をオミットされたこんな状態の姿のみで数年前に一度会ったきりの人物の面影を言葉交わす前から感じ取った最強歌人氏マジ最強親友歌人だな…となります