アーカイブ: 2019年8月

20190822-0824


先日言ってた天授庵の桔梗を見られたので…
晩夏に訪れたのは初めてだったんですが緑の天授庵も素晴らしいですね



適当に何枚か
ここはいつ来ても外部の空間から切り取られたような静謐を湛えてて本当に良い…
秋?うんまあ…うん

拝観日が図らずも藤孝の命日、旧暦8月20日の数日後だったので…というわけでは無いけど(その日宿に帰ってから気付いた)藤孝・麝香夫妻の墓参もしてきました
天授庵、瓦とかいろんな部分に細川九曜が見られるんだけど恐らく藤孝のお墓にだけ五三鬼桐の意匠が施されてて細川藤孝の墓なんだなぁ…となりました(語彙力が無さすぎる)

あとずっと見たかった眺めをようやっと臨めた記念…宮津八幡山からの天橋立
これまで何度か登ろうとはしてたんですが当日の天候に恵まれず断念しまくりだったのでよく晴れた日に無事に登城できて嬉しかったです
天正8年8月に藤孝による城攻めがあった場所なのでこちらもこの時期に来られて良かった…
雨上がり直後だった上に普段が覚醒前の義景・龍興並みに引きこもりなダメオタクなので展望台までの道中何度も滑ったり転んだりして現在進行系で青アザが痛みますが
明言されては無いけど藤孝が初めて天橋立を見た場所ここだったのかなとかその時光秀も一緒だったのかなとか不純な思いを馳せてました

出会った頃の話

※画像リンク先pixiv

持てるものは全て出しました(技巧の類では無く捏造設定の話)

忍び118話での光秀と藤孝の旧縁に言及したナレーションと両者の境遇からずっと二人の出会いやら交流やらの妄想を脳内で募らせていたんですが普段に輪を掛けて捏造甚だしいせいかなかなか漫画の形にする事ができなかったんですよね…
そこに放浪記の連載開始と藤孝が重要キャラっぽい立ち位置のカラー扉が飛び込んで来て…これはもうこの機を逃したら一生描く事が無くなってしまうと直感してもったいない精神でネーム切って描き上げるに至りました
朝倉家にいた頃の光秀は家族や家臣を養わなければならない当主としての立場上でも、培った自身の力を有能な主君に活かされたいという個人の感情的にも相当に窮屈な思いをしていた事が想像に易いのでこの頃交流を深めていたであろう藤孝の存在が少しでも救いになっていたらいいなぁと
(同時に似た性根・境遇の藤孝もまた光秀に救われていたら私が嬉しいし今回のはそこについても描きたかった)

これも前に同じ捏造設定前提で描いたやつ…
藤孝に対しては心(と目)を開く光秀・義景にやきもきする藤孝・教養人同士だからか藤孝には好意的な義景…と色々描きたいもの詰め込み放題した割には綺麗に纏まったので結構気に入ってます
出会いも交流もたぶん近いうちに公式で見られると思うと本当に喜びしか無い…朝倉家仕官前に出会ってる可能性もあるんですよね…楽しみすぎる

自尊心はそれなりに高くありながらも謙虚さから転じて自己卑下しがちな光秀が、戦国一の教養人にして名将な完璧超人細川藤孝に対して劣等感など抱かず胸張って肩を並べて自ら「明智・細川組」を名乗ってるの本当に貴い友情だと思います

見し夢を違え侘びぬる夏の夜

こんな形でしか夢枕に立ってくれない

ごくたまに…一年に一回くらい…もっと言うと毎年六月になる度こういう仄暗いのを描きたくなる衝動に駆られます
考えるだけの分には毎日と言って良いほど常に考えてるんですが

あの局面ですまぬって言葉が出たあたり見捨てた罪悪感はずっと付いて回ってそうだなと思うんですよ(ただの願望なのでは…)
無二の親友であり縁戚・組下でもあるという義理的にも軍事的にもいの一番に頼られる自身の立場を理解しながらも切り捨てざるを得なかった心痛もだけど、かつて志を共にして長年手を携えていた友人がもしかするとずっと主君への叛意を内に秘めていたのかもしれないという可能性を抱えたままあの後十年二十年と生き続けることを考えると胃が痛くなります
せめて光秀の叛意の芽生えが変のごく直前であったことを藤孝も知ることができれば少しは気が楽になるんじゃないかとか考えるんですが…秀吉や官兵衛伝てに利三さんの言葉を聞かされてたりしないかな…
あほ組まわりを抜きにしても官兵衛伝や政宗さまであの後の藤孝や忠興が見たいです

しかし藤孝の墓所に桔梗が咲くのめちゃくちゃエモーショナルですよね…しかも桔梗の開花時期は六月っていう…何の因果だ

喧嘩しようがしまいが仲良し

この二人喧嘩することあるのかな(五七五)といった事は割と頻繁に考えます(画像はツッコミ不在を防ぐために駆り出された細川家嫡男)
現状公式ではいつも仲良しだし藤孝が温厚篤実なうえ光秀よりずっと大人というか器大きいというかなのでそもそもが喧嘩まで発展しなさそうじゃない…?とか何とか想像しつつも長年の友達なんだから言い合いの一つや二つくらい日常的にしてるだろという夢想
頭良い人同士がしょうもない事ですったもんだしてるのを見たい

そういえば放浪記2話で改めて光秀>藤孝の少なくとも六歳以上の年齢差が確定したんですよね…
(光秀が十代後半の時に帰蝶様まだ幼い・帰蝶様と信長様は一歳差・信長様と藤孝は同い年)
年上なのに敬語の光秀と年下なのに常語の藤孝っていうあべこべ感面白おかしくてかわいくて大好き…
あと外見もとても光秀が年上には見えない…精神も…(ボロクソ)

水と油

オッサン二人の剣呑な雰囲気の犬猿っぷりにとことん夢を見たいオタク
藤孝側はめちゃくちゃ憎み倒してて顔合わせる度に突っかかってるのに久秀は歯牙にもかけてないっていう温度差が好きです
(でも藤孝は作中で久通くん以外に久秀を苛立たせて額に怒筋浮かばせた唯一の人間なんですよ……)(ここテストに出る)

平生割と穏やかそうな気性に見える藤孝が「殺したいほど」と言うまでに久秀への憎しみ(と義輝様への追慕の情)を抱いてた事が明言されたのも大概だったんですがその憎悪がこの作中時間数年で和らいでいた事にも更にびっくりさせられました
いやもう彼の中では何があっても義輝様の死は一生割り切れないし久秀の事は一生許さないしあの世に行ってからでもしばき倒してそうって勝手なイメージがあったので…

それ(犬猿)はそれとしてトムジェリ的角突き合いも見たいオタク
共に織田家で過ごすうちに~って言ってたくらいだしこういう他愛無いやりとりもあったのかなぁと…

尺と構成の都合があるので仕方無いと理屈で分かってはいてもアニメの藤孝久秀義輝様関連の因縁エピソードばっさりカットはかなり残念でしたね…(未だに引きずっている)
「教養馬鹿の藤孝か」を井上和彦氏のお声で聴きたかった
アニメは藤孝の出番や台詞がだいぶ削られてて悲しい…ので贅沢かつ推し贔屓な話ではあるけど四期は見せ場がたくさん観られることを願っています
特に二期三期で物足りなかった激しいツッコミ台詞