アーカイブ: 2021年11月

「どうやって立ち直ったんですか?」「デコにピンしてるの見たらスーッと」「キッカケそこじゃない!!」

そんな心境

本誌読んでから二週間ほど経って…いや初め三日四日は本当に落ち込みまくってたし今もおつらいことに全く変わりは無いんですが…一年前に比して絶望のドン底からの回復が早かったので自分でも少し驚きです
本当に”なかなか酔えない”の傷が深かったのだなと…図らずもこういう形で自覚をしてしまいました
別のしんどさは増えましたが少なくとも「光秀と藤孝」に関してはだいぶ救われた気持ち




デコピンだけで元気が出たわけではないですがデコピンでめちゃくちゃに元気が出たのも事実です
いやほんと大のビビリでかつ自他共に認める交友関係の激狭さを誇るあの光秀が、唯一弱音を吐ける貴重な存在の友人に対して「元は立場が下だった自分に上に立たれて怒ってないか」なんて問いをぶつけるってすごく勇気の要る事だったんじゃないかと思えてならないんですよ…ともすれば友情にヒビが入ったりしこりを残しかねない際どい話題だし
そしてがんばって聞いたであろう光秀には敬意を表したいけど(何様?)これだけ長年親しく付き合ってるにも関わらずそんな事を気にしてると勝手に思われてた藤孝の側が怒るのも無理ないよなとも思うしその怒りの湧き方ぶつけ方がもう親友10すぎてお手上げです
未だ幸せに慣れてないんですこのデコ…許してあげて…
それにしても放浪記で初めて出会った時の互いにガチガチに礼儀正しい態度と見比べると延々ニコニコしてしまう こんなに仲良くなって…

感想でも言いましたが寝姿が無防備すぎて寝息があざとすぎて無限に笑える
それら全部酒のせいだけど親友と一緒だからこそこんなにまで酔って脱力した表情見せられてるんだよなと思いたい…あと膳ぴったりくっつけて飲んでるのかわいいです
返す返すも教養人で名将で数千数万の人の上に立つ重臣ふたりがこんな腑抜けきった顔見せたりふざけ合ったりしてる情景にしみじみとしてしまう このふたりに限った話では無いですが…

そういえば前の記事で上げた絵、描いてから数日経って脳が煮詰まったことでセルフ解釈違いを生じさせてしまったので表情をちょっと修正してこっそり差し替えるなどしました
自分も一介のオタクなので(?)たまに年上らしさを見せたり藤孝から有利を獲ったりする光秀などを想像する事があったんですが本誌読んでああこいつはもう一生この最強歌人には勝てないんだなとなってしまい
一生藤孝に敵わない光秀でいてくれ…(限界)

藤孝がデコにデコピンキメたから

霜月12日はデコピン記念日(盛大な字余り)

本誌最新話…本誌最新話!!
なんだかここ数年この時期(秋冬)に必ず明智細川方面で致命傷を負わされている気が…
関係無いですが私が忍びにハマったのはアニメ化が切っ掛けなので、毎年10月頃になるとつい当時を思い返してしまいます
ひとつの作品にここまで深く深く入れ込むのって自分史上あまり無かったのでもう5年になると思うと感慨深い…
以下箇条書き感想です 既にツイッターで書き散らしたため所々被ってますが

・扉絵の絵面が強すぎてページ開いた瞬間に死にました 親友!父子!義父子!
・真剣さよりも叱責と罰を恐れての緊張が伝わるような光秀の険しい表情が格好良くも悲痛で…
・丹後平定の顛末が描かれなかったの少し残念ですがほぼ調略メインになってしまうので致し方無いかなと(でも敗けてボロボロになった細川父子見たかった…)(言い方)
・光秀を「微妙にわかってない」藤孝…つ…つらい…でもあの光秀が主君への忠心からでなく自分への処遇を第一に考えるなんて想像できなくても仕方無いと思いますよ何度も言ってるけど(誰目線?)
・いいなあ…じゃないんだよ
・しれっと助蔵が部下持ちになってる事が明言されて何だかしみじみとしてしまう 元から下っ端忍びたちへの教導などはしていましたが(2巻29話)こう信長本人から言及されるとね…!
・領国お隣さんの図かわいすぎる
・得体の知れない軍団を作るな←声出して笑った
・部下相手に「頭が下がる」とまで言うなんて信長は本当に光秀を高く評価して感謝もしてるんだなと…なんかすぐ下のコマで嫌な旗がまた立ってるけど
・「藤孝殿は怒るのではないだろうか…」恨むとかじゃなく「怒る」なのかわいくないですか?かわいい
・あれだけ仲良いのに内心では自分のかつての地位の低さと藤孝との差を気にして一歩引いてた部分があったのかもしれないと思うともう…藤孝がそんな人じゃないのは我々読者の限られた目線でだけでもわかりきってるというのに…これだからおまえってやつは(誰目線?)
・とかなんとかやいのやいのしてたらご本人から直々に怒られた!!コマいっぱいの顔ドアップ歌人かわいい
・あの藤孝が!礼儀正しくてシブキメでカッコイイ藤孝が!!(後半につれて主観)デコピン!!!放った直後の手すらもカッコイイ(限界)
・対友人の怒りのぶつけ方としてグーで殴るとか平手打ちとか他にも色々あるだろうに(※他キャラ参照)あの藤孝がデコピンを選ぶってのがもうかわいすぎて無理です
・小っさい←かわいい
・「友のお主でも怒るぞ!!」普段は滅多に光秀に対して怒らない言質と取ってよろしいんですか!?それはともかく歌人が全力でブチ切れるシーンはどれもが人のためにも怒ってる場面ばかりで本当に人の良さ心根の真っ直ぐさが出てるというか…(対松永・巣立ち・今回←New!)
・痛みによる涙と嬉し泣きとが混ざってそうな光秀の泣き笑いもかわいい…眉間のシワが無い…食らった箇所から煙が上がってるんですけど牛投げ男の膂力で放たれたデコピン絶対痛いだろうな…
・ページ跨いだら筋骨隆々ヒゲ面中年男のあんまりにも無防備の極みな寝姿と寝息が出てきて爆笑した よだれ垂らすな
いや他のオッサンキャラの傾向的にぐおーとかくかーとか言ってそうなもんじゃん……すぴょーって何だ……大の字の寝転がり方も寝転がって広がった髪もかわいい散らかした酒器や筆で床汚しまくってるのもかわいい……歌人のカッコイイとかわいいの振れ幅がデカすぎて今回情緒がどうにかなりそう
・ていうか何だその月見台の特等席は
・月夜のひとりごと、言葉そのものも藤孝がこの言葉を聞けてないのも藤孝が熟睡して他に聞いてる人がいないからこそ独りごちてるであろう事も全部が全部つらい
・「そなたにもっと楽をさせてやれた」、柔らかい笑顔からも見て取れますが煕子さんの遺言を受け止めて彼女の気持ちを知った今となっては自責や罪悪感のみから出た言葉じゃないよなきっと…
・「本当に時々」と前置いてるとはいえ死んで楽になりたいと願うほどまでに疲れきってしまってるのもう見てられないです でも官兵衛伝での庄兵衛の手向けの言葉が彼の主観のみならず光秀の本望でもあったと思うと嬉しいではないんですけどもう何と言えばいいのか
・光秀にとって自分の命を此世に留め置くに足る目的全てが人のためのものなのが…とことん自分を二の次にするやつ

・ムニャ…じゃないんだよ!!今回ほんとあざといですねこの歌人は この後自分で起きられたのか光秀に起こされたのか…
・夢の中でも親友と呑んで語らうくらいに順風満帆幸せ絶頂期な藤孝とガンガン濁り続ける光秀の差よ

うーんつらい…つらい
つらいんですが…こんなに追い詰められて疲れきってしまっている光秀にとっても藤孝と過ごし語らう時間は決して気休めなどではなく心から安らげる時間であり続けているんだという事実にすごく救われました
でもそれにしたってあと二年なんてあっと言う間じゃないですか…

落ち着いて見えてもまだ

嫁入り前煕子さん と光秀

前にも触れましたが放浪記読み返すにつけ年相応な部分があったり小さなわがままを心に秘めていたりと煕子さん聖妻でも何でも無い「ただすごくできただけの一人の女性」だったんだなと感じられてとても好きです
いやそのすごくできたの部分が本当にあまりにもできすぎてるからこそあれだけ周囲から愛され慕われ死を惜しまれてるんですが…
少なくともすぐ傍にいて彼女を「健気」と感じた光秀やそれを間近で見続けた家臣の皆はそう考えていたんじゃないかなと思っていたい(聖妻って愛称、今こそ定着してるけど元は出会ったばかりの助蔵の評に過ぎないんですよね)
忍び本編まで含めて煕子さんの成長譚でもあるよねという…

ついでにもう一つ語るなら煕子さん、本編で辿った道が例の願いに準じる形になってしまったけれど当人にとっては決して願ったり叶ったりというわけでは無いよなという事も思っています
強い人だから心残りはあるとしか未練を語ってませんでしたがそりゃ生きられるならあの後も老いるまでずっと側にいたかっただろうし…
悲しい最期に対して自分なりに折り合いを付けて受け止め死期を前に導き出した人生観があの遺言で、願いはその後についてきたものであったというか

どうも煕子さん関連の話題は自分の中でセンシティブ判定というか…人気が高いキャラクターとエピソードなだけに公の場では自己解釈強めの下手な事言えないなと他のところで話すの躊躇ってしまいがちです
それはそれとして後天的聖妻論は声を大にして主張していきますが…ここでだけで…(それ大にできてないのでは?)